「やりなさい」を捨てた父の記録。正論じゃ動かない思春期を戦略的に「待つ」アジャイル子育て

【親のホンネ】成績は「1」と「2」ばかり。プロを目指す息子の裏側と、あえて「失敗を待つ」父の葛藤

これまでの記事を読んでくださった方から、「息子さん、自律していてすごいですね!」「パパのコーチングの賜物ですね!」といった温かいお言葉をいただくことがあります。

▼ 読者から驚かれた『AI×親のコーチング』の原点はこちら

本当にありがたいことですが……ここで一つ、皆様に大きな「種明かし」をしておかなければなりません。

ブログでは、過酷なトレーニングに耐え、自分のお金でロードバイクを買う「カッコいい中学生レーサー」の姿をお届けしてきました。 しかし、ロードバイクから降りた彼の実態は……

「成績は3段階評価で1と2が半分ずつ。YouTubeを見ながらダラダラ宿題をし、学校にも平気で遅刻していく」

という、親の頭を抱えさせるような、典型的なだらしない中学生なのです(笑)。

目次

「何もしなくても育った」姉との残酷なコントラスト

我が家には、上に高校生の娘がいます。 彼女は、小学校・中学校と常に成績は真ん中。親が何も言わなくても宿題をこなし、当たり障りなく生きてきてくれました。高校生になった今は、自ら「いい大学に行きたい」と言い出し、よりレベルの高い塾へ変更するなど、素晴らしい意欲を見せてくれています。

アドラー心理学の「課題の分離」をベースに、本人の意向に任せるスタンスで育ててきて、「いい感じに育ってくれたな」と安心していました。

その「成功体験」があったからこそ、同じように育てたはずの息子の惨状(?)には、正直驚きを隠せません。

もし彼に「ロードバイク」という圧倒的な情熱を注げるものがなかったら……と想像すると、背筋が凍るような心配な生活態度です。

企業勤めの両親が抱える「レールから外れる」恐怖

私たち夫婦は共働きで、それなりの大学を出て、企業に勤めています。 いわゆる「勉強して、良い学校に入って、良い会社に入る」という、王道のレールを歩んできました。

だからこそ、息子が目指している「ロードバイクのプロ選手」という、未知で、保証がなくて、過酷な道が、本当は怖くて仕方がないんです。

私自身が歩んだことのない道。 もし途中でレースの結果が振るわなかったら? もし大きな怪我をして、選手生命が絶たれてしまったら? その時、勉強の土台すらないこの子は、どうやって生きていくのだろう……?

「子どもの夢を全力で応援する!」なんて、口で言うのは簡単です。でも、夜中にふと冷静になると、そんな親としてのリアルな恐怖が押し寄せてきます。

「怒らない」のではない。あえて「失敗する」のを待っている

もちろん、この息子の態度に対して妻はよく怒っていますし、私も最初は注意していました。でも、今の私はあえて口出しするのをやめました。

例えば「遅刻」について。 彼は「みんなと一緒に行く集団登校のルール」に納得しておらず、「最終的に学校に間に合えばいいでしょ(間に合ってない時もありますが 笑)」と自分なりの理屈を持っています。

親としては困りものですが、盲目的にルールに従うのではなく**「自分の頭で考えている」**という点は、見方によっては評価できるなと。それに、ロードバイクの過酷な練習のリカバリーとして「睡眠時間を確保できている」というポジティブな側面もあります。

何より、無理やり机に向かわせて、怒りながら、泣きながらやらせた勉強なんて、どうせ本人の頭には一ミリも入りません。

だから私は、彼がいつか「自分の選択が間違っていた」と痛い目を見る(自然の結末を迎える)その瞬間を、あえて待っているんです。

人間、自分が本当に痛い目を見ないと、大切なことには気づけません。

でも、自分で気づいて「このままじゃヤバい」と本気でエンジンをかけた時、彼が挽回する力はとてつもなく大きいはずだと信じています。

今は勉強のエンジンは完全に停止していますが、ロードバイクでの「あの熱量」を知っているからこそ、「こいつなら、いつか自分で気づいてリカバリーできるはずだ」と思えるのです。

妻は「叱る係」、夫は「黙って待つ係」

ちなみに、我が家の夫婦の役割分担についても少しだけ。 妻からは「私が怒っている時は、夫は黙っていてほしい(一緒になって怒らないでほしい)」と言われています。

両親から同時に追い詰められると、子どもは家庭内に逃げ場を失ってしまいます。妻のこの判断は本当に見事で、おかげで私は自分の「見守るスタンス」を堂々と貫かせてもらっています。

夫婦で完全に足並みを揃えるのではなく、「妻は短期的に叱る係、夫は長期的に黙って待つ係」という絶妙なバランスが、我が家のリアルです。

オチはありません。ただ、一緒に見守ってほしい

今回の記事には、「こうすれば勉強するようになる!」というような、鮮やかなノウハウやオチはありません。

ただ、「AIを駆使して理詰めでサポートしている父親」の裏側は、息子の将来にビビり散らかしている、ただの心配性な親だということを知ってほしかったんです。

親としてはヒヤヒヤの連続ですが、それでも、彼がペダルを回す時のあの真剣な目を見ると、「このエンジンに賭けてみよう」と思ってしまうのも事実です。

このブログは、ノウハウの発信だけでなく、出来の悪い(でも最高に熱い)息子と、葛藤だらけの親の「リアルな成長記録」です。 どうか皆様、こんな不器用な親子がどこに辿り着くのか、呆れながらで構いませんので、一緒に見守り、応援していただけると嬉しいです。

▼ 私たち『不器用な親子』の詳しいプロフィールはこちら

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この記事を書いた人

ロードバイクに打ち込む中学生の息子の伴走記録と、親のメンタルサポートについて発信しています。50名を率いるマネージャーとしての経験を活かし、息子の「専属メカニック兼メンター」として奮闘中!

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