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「思春期だから」は親の思考停止だった。トゲトゲした中学生の息子とゆっくり自転車を漕いで気づいた、本当のSOS

「別に」「……ふーん」

最近の中学生の息子は、何を話しかけてもトゲのある態度で返してきたり、すぐに不機嫌になったりする日々が続いていました。

親としては、そんな彼に気を遣う毎日に疲弊し、「まあ、中学生だし『反抗期』だから仕方ない」と自分を納得させていました。

しかし、白状します。 この「反抗期だから」という言葉は、事態に真正面から向き合うことを避けるための、大人の「思考停止の魔法」でした。

▼ 私自身、この「反抗期」という魔法に逃げ込み、つい数日前には息子に対して最低の捨て台詞を吐いて猛烈な自己嫌悪に陥ったばかりでした。余裕を失った親の理性が崩壊した、泥臭いドキュメンタリーはこちら。

ひょんなことから彼と久しぶりに外へロードバイクで走りに出かけた時のこと。私はそこで、彼が抱えていた本当のSOSと、親の都合の良いレッテル(思い込み)の恐ろしさに気づかされたのです。

今回は、毎日子どもの不機嫌に悩み、疲弊している親御さんたちへ。 「反抗期」というレッテルを剥がした先に見えた、彼らの泥臭い葛藤と「待つマネジメント」についてお話しします。

目次

3ヶ月ぶりの外ライド。鼻歌交じりに戻ってきた「昔の息子」

彼と並んで外を走るのは、実に3ヶ月ぶりのことでした。 成長痛の影響もあり、ずっと室内での限られたトレーニングしかできていなかった彼。この日は無理をさせないよう、息が上がらないゆっくりとしたペース(強度の低いZ2領域)で、私が先頭を走りながら速度をコントロールしていました。

走り出して少し経った頃、後ろから不意に明るい声が聞こえました。

「久々に外で走ると、やっぱり気持ちいいなぁ!」

驚いて振り返ると、そこには最近のトゲトゲした顔ではなく、ペダルを回しながら自然とスピードを上げ、ご機嫌に「鼻歌」まで歌っている息子の姿がありました。 さらに彼は、最近ハマっているゲームのこと、友達とのことなど、反抗期前のように楽しそうにベラベラと話し始めたのです。

無邪気に笑う横顔を見ながら、私はハッとしました。 (あぁ、この子は親の私を嫌って反抗していたわけじゃなかったんだ……)

レッテルを剥がして見えた、「キャパオーバー」という真実

私は普段、多くの多様なスタッフを束ねるサイトマネージャーとして、そしてキャリアコンサルタントとして多くの人の悩みと向き合っています。

職場でメンバーが不機嫌だったりミスを連発したりする時、それは「反抗」ではなく、単に業務量やプレッシャーが限界を超えた「キャパオーバー(処理能力の限界)」であることがほとんどです。

息子のトゲトゲした態度も、これと全く同じでした。

「成長痛で大好きな自転車に思い切り乗れない焦り」と、「分からなくなってきた勉強」、「全然終わらない夏休みの宿題へのプレッシャー」。これら複数のフラストレーションが連鎖し、彼の小さな心は完全にキャパオーバーを起こしていたのです。

心の余裕がなくなった時、人は一番安全な相手(親)に対して、不機嫌という形でSOSを漏らします。

大人が「反抗期」という便利な言葉で思考停止し、レッテルを貼って済ませている間、彼は一人で焦りや悔しさと必死に戦っていた。その真実に気づいた時、表面的な態度だけで彼を判断していた自分がひどく恥ずかしくなりました。

【親のためのマネジメント視点】心のギアを軽くする安全地帯

身体への物理的な負荷を下げるZ2トレーニングと同じように、子どもの心がキャパオーバーを起こしている時は、親があれこれ正論で口出しする(負荷をかける)のは逆効果です。

親がすべき本当のマネジメントは、「反抗期」というレッテルを剥がし、一緒に「息の上がらない、安全でゆるい時間」を共有してあげることでした。

外の風を感じ、鼻歌を歌いながらゆっくりペダルを回す。 その余白(安全地帯)こそが、彼が自ら心のギアを落とし、本来の自分を取り戻すための最高の解決策だったのです。

▼ 親はあれこれ口出ししてコントロールする「料理人」ではなく、自発的に回復できる環境を整える「仕入れ担当」であれ。私が多様なスタッフを束ねる現場から学び、子育ての絶対的な軸としている基本マインドはこちらで公開しています。

毎日、子どもの不機嫌に振り回されて「私が悪いのかな」と悩んでいる親御さんへ。 それは反抗ではなく、彼らが一人で戦っている「キャパオーバーのSOS」かもしれません。

親も完璧でなくていい。 まずは「思春期だから」という思考停止をやめ、一緒にゆっくりと心のギアを軽くする時間を作ってみませんか。

▼ 追記:親の「思考停止」を防ぎ、感情を切り離す仕組み作り

子どものトゲトゲした態度を前にすると、親はどうしても感情的になり「反抗期だから」というレッテルで片付けたくなります。このドロドロした親の感情を、どうやって子どもの本当のSOS(課題)から切り離す(デカップリングする)のか。

私が対人支援のプロとして、そしてサイトマネージャーとして、泥臭いトライ&エラーを繰り返しながら構築してきた「マネジメントの仕組み」をひとつのコンテンツにまとめました。

子どもの不機嫌に振り回され、毎日胃を痛めている親御さんにとって、親自身が心のZ2領域(安全地帯)を取り戻すためのインフラになれば幸いです。

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この記事を書いた人

ロードバイクに打ち込む中学生の息子の伴走記録と、親のメンタルサポートについて発信しています。50名を率いるマネージャーとしての経験を活かし、息子の「専属メカニック兼メンター」として奮闘中!

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